女神の見えざる手 (Miss Sloane)


黒いネイル真似したくなる。


あらすじ:凄腕ロビイスト、エリザベス・スローンは銃規制法案の廃案強化を持ちかけられたことがきっかけで転職。法案賛成派として血も涙もない戦略で戦う。

ハウス・オブ・カード好きなら絶対好き。ホワイトボードに議員の写真貼って何票入った!とか言いながら数字を書き直してく感じとか見覚えある…
「銃規制」という、アメリカを知らない私なんかには良いこととしか思えないんですけど、これをゲームにして良いのかよロビイスト…政治とは…

そのゲームの中で、裏切ったり裏切られたり、使えるものはなんでも使う。袖振り合うもスキャンダル、文●砲も使っちゃう。そしてこの戦いに勝てるのはどっち〜〜〜?といういかにも面白い展開がストーリーの流れなんだけど、のこりは意外だった主人公の描き方。
観る前は鉄の女なイメージしてたんだけど、病的な弱さがガツガツ見えてきて楽しくなってしまった。
以下、こまかいところ。
・ジジイを引かせる笑い方(しかも長い)
・いかにもなフェミニストに金せびり行くのに(「あんたフェミニズム興味ないでしょ」と訊かれて)「ないですよ!必要ないから!」という
・寝ない(楳図かずおは若い頃不眠症だったけどその時間で次々と漫画のストーリーを思いついた、というのを思い出しました。)

アトミック・ブロンドもワンダーウーマンも良いけど、より非道なのに人間ぽいエリザベスの方が興味深いと思ったのでした。

あと、実話じゃないのも面白いと思ったのですが、脚本家が弁護士→小学校教師→初めて書いたこの脚本が映画化 という謎のキャリアなのも面白い。

全くこの映画に関係ありませんが、主役のジェシカ・チャステインはトムハーディが愛犬ウッディを拾った時に現場にいて(lawlessの撮影時だった)、ロンドンに帰るまで彼女の両親がウッディを世話してくれていたらしいです。いい人。lawlessも面白いよ!




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