2017年映画ベスト10〜6位

今年もあともう少し!今年の映画は今年のうちに。
去年からやってる超個人的映画ベスト10です。
前に書いたものは、若干ネタバレしているかもしれません!タイトル部分が前に書いた記事のリンクなので、ネタバレしてない方はそちらをどうぞ。
まずは6位まで!

第10位 20センチュリー・ウーマン

岸本佐知子さんがtwitterで推してたので観た。主人公の母親は、監督マイク・ミルズの母親をモデルにしているそうです。ミランダ・ジュライの旦那さんなんですね。
これは一言「画面に最高の女性しか出てこない」に尽きる。
少年の成長を描きつつ、周りの女性の魅力が半端ない。もう最高のアネット・ベニング(ババアノックしてるけど心配しすぎ!)、エル・ファニング(好きすぎるけど近くにいたら全て狂わされるガール)、そしてグレタ・カーウィグ。
フランシス・ハも好きだったけどもっといい!姉さんの立ち位置だけど頼りにはされてないところとか。画面は光が綺麗で、その中に彼女の赤い髪とか服とか映ってるだけで幸せになる。
関係ないけどうちの母親とほぼ同じ年生まれ設定だったの笑った。聞いてた音楽とか一緒かもしれない。。


第9位 新感染 ファイナル・エクスプレス부산행)

今年映画館で泣いたのは、「彼らが本気で編むときは、」「マンチェスター・バイ・ザ・シー」とこれ。
ゾンビが高速で新幹線の端から端まで向かってくる中で見せる様々な人間ドラマが泣ける。。ダメな父親と娘のコンビ好きなら観てください。
ゾンビ映画、これとアイアムアヒーローとショーンオブザデッドしか観た事ないから比べるのもあれだけど、一番怖くないです。
というかアイアムアヒーロー観られたらもう怖いもの無し。あれは怖すぎ。ショッピングモール行けない。

第8位 人生はシネマティック!(Their Finest)

最近ネイルサロンでネイリストさんとスターウォーズの話になった。2年前フォースの覚醒を映画館で観たとき、私の隣にいた家族づれの父親が、とある旧作からのキャラが大変なことになるシーンで嗚咽を漏らしていた(=それくらいスターウォーズに思い入れがあるんだな、という話)ことを話すと
「すごいですね…お話なのに…」と彼女は言った。
全然悪気なく出た言葉だけど、「お話」で泣いたり笑ったりできるのってすごいことだよな〜と改めて感心した。
で、この映画は「お話」そのものを作る話であり、「お話」が作りもので嘘が混ざっていることは承知であっても、救われたりする。そんな物語だと思いました。
働く女性映画として評価されてるけど、そこまでその視点に執着しなくても楽しいよ。
というように、この物語自体が好きなんですけど、これは本当にダンケルクとの組み合わせは危険ですよ。
ダンケルク観てからこっち観てください。

第7位 否定と肯定(Denial)

実話でありホロコースト題材で難しいのではと思っていたけど、(実際難しい)「ホロコースト否定論者との戦い方」についての物語であり、派手ではないけどチームもので面白かった。「スポットライト」好きだったら好きだと思います。
いかにしてやばい奴と戦うかという話なので、周りに対処し難いやばい奴などいらっしゃる人は参考にしてみてはいかがでしょうか。あくまで裁判で勝つための戦法ですが(しかも英国式)。
以下、ほほーと思った戦法。
・対等な立場にならない(そのために主人公リップシュタットは裁判中一切発言しない。本人がかなり不本意なのはかわいそうだけどストーリー上では肝。)
・相手の嘘を複数並べるだけではなく、複数の嘘がいつも同じ結論に至ることを証明する(映画ではアーヴィングの膨大な日記が映されただけだけど、これを何年もかけて嘘を見つけ出す弁護団すげえ)
・相手の目を見ない(誠実さを見せるだけでは勝てない…)

正直映画だけだとわからんちんなところもあったのですが、公開の時にTBSラジオSession22で特集されていた(※1)のを聴いたらとてもわかりやすかった。

裁判中、リップシュタットの隣に座っている弁護団の一人であるリブソンを演じるのは「ダンケルク」のパイロット、コリンズ役のジャック・ロウデン。
ダンケルクでは正直トム・ハーディしか見えてなかったので気にならなかった(ごめんなコリンズ)けど、今回で好きになった。しかも映画館、リブソン初登場シーンで若干ザワッ…てした気がするんだけど気のせい?私がザワッてしただけ?
切れ者弁護士なんだろうけど、なんかいちいち落ち着きない感じとか、もさっとしてるところとか、いいけど手放しで褒めたくない感じは、逃げ恥を見たときの星野源に屈したくない気持ちに似ている(ものすごく個人的な意見)。だから左手薬指に指輪してたけど契約結婚だと思う。

第6位 ワンダーウーマン

今年は「強い女映画」めちゃめちゃ流行りましたよね。ワンダーウーマンとアトミック・ブロンドのロレーンの二人だけで全人類上の男殺せそうというか。
でもワンダーウーマンはあんまり女性性なくて、少年ぽい感じがあってよかったな。少年が知らない世界でワクワクしたり絶望したりして青年になる物語でもあります。
ダイアナとスティーブの関係がめちゃくちゃいい。はぁ〜結局恋愛になっちゃうの??とは思わないでもない(初めは思った…)けど、それも意味がある。これは町山智浩さんの解説(※2)での解釈が爆萌えなのでそっち聞いてみてください。
船でイギリスに行くシーンの会話すごく好きなんだけど(スティーブは冷静を保ちつつ明らかに意識してるけどダイアナは知識がある5歳児みたいな対応なのがいい!)、このセリフは脚本にはなくて、現場で監督と役者の三人で作り上げたっていうのも良すぎませんか。。
監督自体とても気になるし、他の作品も観てみたいんだけど、これが2作目で1作目が観ると何かか削られそうなタイプの「モンスター」なので躊躇してる…いつか観るけど…


※1)【音声配信】「歴史はどのようにして歪められるのか?映画『否定と肯定』で描かれたホロコースト否定論者と歴史学者の闘い」大木毅×木村草太×荻上チキ▽2017127日放送分▽TBSラジオ「荻上チキ・Session-22
※2)町山智浩の映画ムダ話62 パティ・ジェンキンス監督『ワンダーウーマン』

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