スリー・ビルボード(Three Billboards Outside Ebbing,Missouri) (と、アカデミー賞2018予想)

ミルドレッドが履いてるスリッパ、すごく欲しいのでグッズ化してください。

あらすじ:ミズーリ州の架空の街エビングに住む、ミルドレッドが3つの看板(ビルボード)に広告を出した。

脚本うますぎでは?鑑賞中ほ〜らこの台詞面白いだろ的な監督のドヤ顔がちらつきます。
監督のマーティン・マクドナーはもともと戯曲も書いてる脚本家だそうで、絶対に役者にアドリブを許さないそうです。確かにそんな感じがする。顔怖いし。
戯曲といえば、私が小さい頃、唯一連れてってもらっていた演劇が井上ひさしのこまつ座である。「頭痛肩こり樋口一葉」「國語元年」「父と暮らせば」他にも色々。舞台も文章も、彼の書く言葉は日本語すばらしい、理解できてよかったと思えるものばかりです。
それと同じようにかは私の英語力では理解し難いんですが、この映画の台詞回しとか、英語わかる人だったら聞いてて面白いんだろうなあ。

何と言ってもこの物語は暴力警官のディクソンから目が離せなくなる。どんどん好きになっていくというか、肯定してあげたくなる。この感情は数年前の私だったら湧きおこらなかったと思う。完全にネタバレしそうになるので言えないけど。
こないだこの映画を観た人に彼についての感想を述べたのですが、「あいつの悲しいところは、自分にも嘘をついているところ」「事実がわかってからもう一回観ると冒頭から無理 辛い」など、めっちゃエモいことしか言えなくなって若干恥ずかしかったですね…?

もう間もなく発表のアカデミー賞の話題。
MeTooやTime's upといったムーブメントの中で「娘をレイプされて殺されて犯人探しのために奮闘する母親」を演じたフランシス・マクドーマンドがアカデミー賞主演女優賞を獲るのは確実と言われていますね。でもミルドレッド自身は絶対MeTooとかTime's upとかどうでもいいっていうか知らなそう〜とか考えると面白いです。
で、色々聞いたり見たり斜め読みした知識を総動員して勝手に予想してみました。
誤字と字の汚さに耐えられる方は読んでみてね!

作品賞、シェイプ・オブ・ウォーターとスリー・ビルボード、応援したいのは前者だけど話としての面白さは後者だったので。
あと希望は撮影賞のロジャー・ディーキンス。なぜならターナーの絵画を映像で再現しようとしてるから。何ですかその試みは…
しかしワンダーウーマンはいっこもノミネーションされなかったの何でだろう。アメコミだから?作品賞、主演女優賞、助演男優賞、監督賞全部獲るだろうが!!と憤慨しております。
今年は例年より日本ですでに公開されてる作品が多いみたいなのでちょっとは当たるかな〜。まあ当たったとしても私の力ではないんだけど。
予想で参考にした番組等は以下です。メラニーさん面白い!

町山智浩のアメリカの“いま”を知るTV 第19弾
第90回アカデミー賞予想発表! アカデミー予想がライフワークのメラニーさん(一般人)いわく「監督賞はもう決まってます!」

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